In memory of John Wetton

私が初めてJohn Wettonの歌と演奏を聴いたのは1981年10月半ばのときで、
"宮殿"と"太陽と戦慄"をいっぺんに聴いたのだった。
同じ頃『ミュージックマガジン』1981年11月号に、
当時再結成したKing Crimsonのメンバー変遷の樹形図が載っていて、
でもまだ小学生だったので、名前の読み方もよくわからず、ちょっと変わった名前かもと思っていた。

1982年1月15日にUKの"Night After Night"を(これは今は亡き石丸電気)、1か月後の2月13日に"USA"を(これは買って間もなく閉店した渋谷のミドリヤに入っていたレコード屋)更に1か月後の3月14日に"Red"(これはUK Edison。少々傷んでいた中古版。中古版を買ったのはこれが初めてじゃないかな)を聴いたんだった。そして時を同じくしてJohn WettonはAsiaで大ヒット。Asiaはあまり真面目に聴かなかったし、結局ソロアルバム等の作品は今もほとんど聴いていなかった。だから先週九州から帰ってきて知った訃報に嘆き悲しむ割には、故人の作品に耳を傾けていない私であった。その中でも実質的なデビュー作のMogul Thrashは2007年11月13日頃に聴いた。

そんなのもあって、AsiaのLiveには行かなかったけれど、UKの来日公演は、あまりにもハードルの高かったTerry Bozzio参加のLiveは最初から諦めていたけれど、3.11の直後でも中止せず来てくれた2011年4月のLiveや、最後の活動となったそれから5年後のGolden WeekのLiveにも行ったんだった。2011年のLiveは、Carrying No CrossとStarlessで泣いた。最後のLiveは、Eddieのミスや、ドラマーのミスで鼻白むところがありながらも十分楽しめたLiveだった。でも、その頃にはもう自分には時間が残っていないことを自覚していたのかもしれないし、そのためにもUKをちゃんと閉めたんだろうな。そして生涯現役を貫いたんだろうな。


最初にJohn Wettonの音を聴いて約35年、私がギターよりもベースギターを弾きたくなったのも(大して弾けないけれど)故人のラウドなベースの音圧に影響を受けたからなんだよね。他にもGenesis P. OrridgeとHugh Hopperさんの影響もあった。

R.I.P